禅と共に、生きる力を育む。

入塾案内

禅塾での生活

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一日の流れ

日課

長岡禅塾の生活は、華美な快適さを追い求めるものではなく、必要最小限の環境のもと、自ら考え行動する力を養う場です。

塾生は、早朝の坐禅(ざぜん:静かに座し心を調える修行)、読経(どきょう:仏典を唱えること)、作務(さむ:掃除や炊事、庭の手入れを通じた実践修行)を日課とし、共同生活を営みながら学業や仕事と調和した日々を送ります。

生活に必要な個室や食事は備わっておりますが、過度な設備は設けておらず、一人ひとりが責任を持ち、自立心を培うことを重視しています

また、禅独自の所作や作法は入塾後に塾頭や先輩塾生から丁寧に指導されるため、初心者の方も安心して修行に臨むことができます。

日課(平日)

AM

4:30

開静(かいじょう)・入堂

早朝の鐘とともに一日を開始。心を静め、清らかな気持ちで禅堂へ入ります。

AM

5:00

暁天坐禅(ぎょうてんざぜん)・読経・止静(しじょう)

澄んだ朝の空気の中で心身を整える坐禅と読経を行い、静寂の中で自己を見つめます。

AM

6:30

粥座(しゅくざ)

全員での朝食。飯台看(はんだいかん:食事の進行役)が合図を行い、感謝の読経(般若心経・大悲呪など)とともにいただきます。

AM

7:00

作務(さむ)

掃除、庭の手入れなどを当番制で分担。生活の一部として労を惜しまず取り組みます。

AM

8:00~

学業・研究・社会活動

朝食後は基本的には自由時間となり、学生は通学・学業を優先し、社会人は自己研鑽や休養に専念します。

PM

17:00

薬石(やくせき)の支度

夕食当番が台所や堂内を整え、食事を準備します。

PM

18:00

薬石・読経

夕食を静かに味わい、感謝の心を深めます。

PM

20:00

夜坐・止静

心を落ち着ける夜の坐禅。火曜日は「提唱(ていしょう:老師による仏法の講話)」が行われ、夜坐はありません。

PM

21:00

開枕(かいちん)

終わりの読経と礼拝を行い、一日を静かに締めくくり、休みに入ります。

PM

23:30

門限・消灯

長岡禅塾の門限は23:30です。アルバイトなどで外出の塾生もこの時間までには戻ってくる必要があります。

年間予定

6〜8ヶ月

長岡禅塾の生活は、一日の規則正しいリズムと同様に、一年を通じた修行の周期を重んじています。

四季の移ろいに合わせ、心身を整える生活の流れを大切にしており、塾生は学業や社会生活と両立しながら、深い内面の涵養を重ねていきます。

4~6月

制中(せいちゅう)

朝夕の坐禅・読経・作務に加え、平日は夜坐を実施。より集中的に修行に励みます。

7〜9月

制間(せいかん)

夜坐は行わず、学業や社会的活動との調和を重視した生活を送ります。

7/1~7

大接心(だいせっしん)

一週間にわたり、日々の坐禅をさらに深める特別修行期間です

10~11月

制中

朝夕の坐禅・読経・作務に加え、平日は夜坐を実施。より集中的に修行に励みます。

12~3月

制間

夜坐は行わず、学業や社会的活動との調和を重視した生活を送ります。

12/1~7

大接心

一週間にわたり、日々の坐禅をさらに深める特別修行期間です

生活規矩

年に一度

長岡禅塾には、共同生活と修行を両立させるための「生活規矩(きく)」が定められています。これは決して堅苦しい規制ではなく、秩序を保ちながら自らを鍛え、仲間とともに修養を深めるための基本的な約束事です。

所作や礼法は入塾後に塾頭や先輩塾生から丁寧に指導を受けられるため、未経験の方でも安心して始められます。

  • 朝夕の坐禅・読経・作務を欠かさず実施すること
  • 学業・研究を第一とし、規則正しい生活と両立させること
  • 掃除や炊事などの当番を責任を持って果たすこと
  • 草履は揃えて脱ぐ、室内では静かに歩くなど、所作を大切にすること
  • 飲酒・喫煙・賭博・薬物は禁止